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別府で親の暮らしを支える相談先|見守り・介護・認知症|ゆけむり手帖

この記事のポイント
- 最初の相談先は、親の住所を担当する別府市の地域包括支援センター
- 介護認定や診断がなくても、物忘れ、食事、金銭、片付け、通院などの段階で相談できる
- 緊急時は相談予約より119・110を優先し、虐待や介護疲れも一人で抱え込まない
- 離れて暮らす家族は、医療・薬・連絡先・生活変化を1枚にまとめて共有する
親の物忘れが増えた、薬が余っている、冷蔵庫の食品が傷んでいる、部屋が片付かない。こうした変化があっても、「まだ介護ではない」「本人が嫌がる」と相談を先送りしがちです。
別府市で暮らす高齢の親が心配なとき、最初の入口は、親の住所を担当する地域包括支援センターです。診断名や介護認定がなくても、高齢者本人、家族、地域住民から生活全般の相談を受けています。この記事は2026年8月14日時点の別府市公式情報をもとに、相談の順番と家族が準備することを整理します。医療・介護の個別判断は専門職へ確認してください。
まず緊急性を確認する
次の状態では、地域包括支援センターの開所を待たず、状況に合う緊急窓口を優先します。
- 意識がない、呼吸が苦しい、激しい痛み、転倒して動けない:119
- 火事、ガス、交通事故、行方不明、身の危険:119または110
- 暴力、放置、金銭搾取など虐待が疑われる:安全を確保して警察、市、高齢者相談窓口
- 食事・水分が取れず急に弱っている:医療機関または119へ相談
夜間・休日の受診先や電話相談は別府の休日・夜間医療ガイドにもまとめています。記事を読むより緊急連絡を優先してください。
地域包括支援センターとは
別府市は、市内を地区に分けて地域包括支援センターを設置しています。高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるよう、保健師・看護師、社会福祉士、主任介護支援専門員などの専門職が、主に次の支援を行います。
- 介護保険だけに限らない総合相談
- 要支援者などの介護予防ケアマネジメント
- 高齢者の権利擁護、虐待の早期発見・防止
- 地域のケアマネジャーや関係機関との連携
本人が介護申請をしていなくても相談できます。「どの制度を使いたいか」を決めてから電話する必要はありません。「最近、同じ話が増えた」「食事と薬が心配」「家族だけでは訪問できない」のように、観察した事実を伝えます。
担当センターは家族の住所ではなく、親が暮らす住所で決まります。別府市公式の地区割り表で町名を確認し、該当センターへ連絡してください。分からなければ別府市高齢者福祉課へ問い合わせます。
相談を考えたい生活の変化
一度の失敗だけで病気と決めつけません。以前と比べて変化が続くか、生活へ影響しているかを見ます。
食事・衛生
- 体重が急に減った
- 同じ食品を大量に買う、腐った食品が残る
- 入浴、着替え、洗濯が減った
- ごみが出せず、室内へたまる
薬・医療
- 薬が大量に余る、同じ薬を重ねて飲む
- 受診日を忘れる、医師の説明が分からない
- 転倒、息切れ、むくみなどが増えた
- 眼鏡、補聴器、入れ歯が合わず生活に影響する
お金・契約
- 公共料金や家賃の払い忘れが増えた
- 通帳、印鑑、カードを何度もなくす
- 不審な通販、訪問販売、送金がある
- 知らない人が家へ出入りする
移動・安全
- 運転でこすった跡が増えた
- 火の消し忘れ、戸締まり忘れがある
- いつもの道で迷う
- 段差や浴室で転びそうになる
変化を見つけたら、日付と事実だけを記録します。「認知症だと思う」ではなく、「8月10日、冷蔵庫に同じ牛乳が6本あった」のように伝えると、相談先が状況を理解しやすくなります。
親が相談を嫌がるとき
本人が「まだ大丈夫」と言うのは珍しくありません。家族が正しさを証明しようとすると、関係が悪化することがあります。
- 家族だけで地域包括支援センターへ相談する
- 本人が困っていることから話す
- 「介護」「認知症」ではなく健康・暮らしの確認として提案する
- かかりつけ医、近所、親族など信頼する人との連携を相談する
- 生命・財産の危険がある場合は拒否だけで放置しない
「できないからサービスを使おう」ではなく、「今の家で暮らし続けるために一度相談しよう」と伝える方法があります。本人の意思を尊重しながらも、火災、行方不明、虐待、詐欺など緊急性が高い場合は専門窓口へ早く連絡します。
介護保険を検討する流れ
日常生活に支援が必要なら、地域包括支援センターや別府市の介護保険窓口へ相談し、要介護・要支援認定の申請を検討します。
一般的には、申請、認定調査、主治医意見書、審査判定、結果通知という流れです。結果に応じ、ケアプランを作成してサービス利用へ進みます。ただし、本人の状態、医療、家族の事情で必要な支援は異なります。「認定を取れば自動的に施設へ入れる」「すべて無料になる」という制度ではありません。
相談前に、次を用意できる範囲でまとめます。
- 氏名、生年月日、住所、連絡先
- 健康保険、介護保険の情報
- かかりつけ医、病気、薬、アレルギー
- 日常生活で困っていること
- 同居家族、緊急連絡先、近くの協力者
- 本人が望む暮らしと、嫌がっていること
書類が全部そろっていなくても、相談は先にできます。
認知症が心配な場合
別府市の認知症施策には、認知症初期集中支援チーム、認知症地域支援推進員、オレンジカフェ、オレンジステッカー、個人賠償責任保険、GPS機器購入費等の助成などがあります。制度ごとに対象と申請条件が異なります。
物忘れがあるだけで本人を診断せず、生活への影響をかかりつけ医や地域包括支援センターへ伝えます。急な混乱は認知症だけでなく、感染、脱水、薬、睡眠、脳血管疾患など別の原因も考えられるため、急変時は医療を優先してください。
行方不明の心配がある場合は、起きてから探すだけでなく、普段の服装、顔写真、連絡先、よく行く場所を家族で共有し、市の登録・助成制度を事前に確認します。
在宅生活を支える別府市の制度例
制度は対象が限定されます。親が高齢だから自動で使えるわけではありません。
生活改善援助員派遣事業
別府市は、身体の虚弱や認知症などで自分で部屋を片付けることが難しく、生活環境が日常生活ごみであふれている一定の高齢者世帯に、不用品の選別・廃棄、清掃などを支援する制度を案内しています。市民税非課税、65歳以上のみの世帯など要件があり、家電リサイクル対象品は扱えません。
寝具類洗濯サービス
一定要件を満たす在宅のひとり暮らし高齢者や援護が必要な高齢者等に、寝具の洗濯乾燥サービスがあります。対象、自己負担、回数が決まっているため、地域包括支援センター等へ確認します。
介護者への支援
在宅高齢者介護者見舞金は、別府市での住所、同居期間、要介護度、年齢、在宅介護など細かな要件があります。申請時期も限られるため、該当しそうな場合は高齢者福祉課へ早めに確認します。
制度名が分からなくても、「片付け」「寝具」「介護者の負担」と困りごとを伝えれば、対象になり得る支援を一緒に探せます。
離れて暮らす家族が作る1枚の情報表
家族それぞれが別の情報を持つと、緊急時に確認が遅れます。本人の同意を得ながら、次を1枚へまとめます。
- 本人の住所、電話、緊急連絡先
- かかりつけ医、薬局、病気、薬
- 地域包括支援センター、ケアマネジャー
- 親族・近隣の協力者と連絡する順番
- 電気、ガス、水道、家賃の支払状況
- 合鍵の保管場所と使用ルール
- ペット、車、火気、避難時の注意
- 本人が望む連絡頻度、してほしくないこと
通帳番号や暗証番号を家族の共有チャットへ送るのは避け、保管方法と権限を決めます。本人の財産を家族が自由に動かしてよいわけではありません。判断能力や契約で問題があるときは、地域包括支援センターから権利擁護や専門相談へつないでもらいます。
住まいと片付けを急いで決めない
部屋が散らかっているからと、本人の同意や必要物の確認なく一気に捨てると、重要書類、薬、思い出、生活能力まで失うことがあります。衛生・安全に直結する場所から小さく始めます。
- 玄関・避難経路を確保する
- 火気、腐敗物、転倒物を除く
- 薬・通帳・身分証・契約書を分ける
- 日常で使う物の定位置を決める
- 本人と残す物を確認する
家一軒の整理は実家・空き家の片付け手順へ進み、処分方法は粗大ごみ・買取・回収の使い分けを確認してください。空き家になる可能性がある場合も、別府の空き家ガイドで管理・売却・補助制度を先に確認します。
家族自身の負担も相談してよい
介護者が眠れない、仕事を休み続けている、怒りや不安が強い、経済的に限界という状態は、本人だけでなく家族にも支援が必要なサインです。「まだ自分が頑張れる」と限界まで待たず、地域包括支援センターへ家族の状況も伝えてください。
虐待は、介護者を処罰するためだけの相談ではありません。別府市は早期発見・早期対応により高齢者と養護者を支えることを案内しています。怒鳴る、手を出しそう、食事や排泄の世話ができないなど危険を感じたら、その時点で助けを求めます。
相談時のチェックリスト
- 親の住所を担当する地域包括支援センターを確認した
- 変化を日付と事実でメモした
- 急変・事故・虐待の緊急性を確認した
- かかりつけ医と薬の情報をまとめた
- 本人が望む暮らしを聞いた
- 家族ができること・できないことを分けた
- お金や合鍵の扱いを曖昧にしない
- 片付けや契約を本人不在で急がない
- 制度の対象・自己負担・申請時期を公式窓口へ確認した
- 家族自身の疲れも相談内容に入れた
公式情報
以下は2026年8月14日に確認しました。地区割り、連絡先、対象、自己負担、募集状況は変わることがあります。利用時点の別府市公式情報を優先してください。
よくある質問 Q&A
介護認定がなくても地域包括支援センターへ相談できますか?
相談できます。地域包括支援センターは、高齢者本人、家族、地域住民から介護保険以外も含む相談を受ける公的な窓口です。親の住所を担当するセンターへ、困りごとをそのまま伝えてください。
親が相談を嫌がるときはどうすればよいですか?
家族だけで地域包括支援センターへ相談し、本人への声掛けや訪問の進め方を確認できます。緊急性が低い場合は、できていないことを責めず、通院や生活の困りごとから話す方法があります。
離れて暮らしていても支援を相談できますか?
親が別府市で暮らしているなら、親の住所を担当する地域包括支援センターが入口です。家族の住所ではなく、親の町名・地区を確認して連絡します。本人の同意が必要な情報共有もあるため、相談時に確認してください。